siveL製 陶器下絵付け転写紙印刷(シルクスクリーン)

信楽生まれ・信楽育ちの私が古着のプリント技法でもある「シルクスクリーン印刷」を2016年に始め

古着屋siveLオリジナル製品はもちろん、各種企業様のユニフォームや作業着を制作してきました。

衣類やバッグなどに印刷すると共に、陶器の印刷でも「シルクスクリーン印刷」が使われていることを同時期2016年に知る。

その頃は、古着屋と陶器産業が混じることはなく、信楽の産業「信楽焼」に関わるのはもっと先の話です。

当時信楽では、下絵付け転写紙ができるのは窯業技術試験場と民間1社の2件のみ。

のちに、窯業技術試験場さんから、伝統産業でもある信楽焼に不可欠な「下絵付け転写紙印刷」をやってみないかと

2019年頃お話をいただきました。

その頃はまだ民間1社様が経営されておられたので、「ご縁があればその時期が来ればさせていただきます」と

丁重にお断りしたのを覚えております。

今思えば、民間1社がなくなれば信楽で転写紙の後継者と技法が途絶える。

大変良くない状況です。

siveLでできることは、その時期が来るまでシルクスクリーン印刷を極め、対応できる設備や環境を整えること。

その時期は2024年9月にやってきました。

窯業技術試験場さんから、民間1社様が下絵付け仕事を引退されるとお聞きし、仕事を引き継ぐことを決意いたしました。

週に何回か、下絵付けを教わりに窯業技術試験場さんに通う日々が始まりました。

印刷は慣れていますが、問題は設備と材料と調合がハードル高いです。

窯業技術試験場さんの設備をお借りし、サポートしていただきながら

下絵付け転写紙の仕事をこなす日々が2ヶ月ほど続きました。

そして同年12月には仕事を全てこなせる環境ができ、今現在に至ります。

2025年現在、信楽で唯一民間で下絵付け転写紙制作を行なっております。

信楽に生まれて、育ち、生業の古着屋が信楽焼に関わることがない業種で

今現在、信楽の産業と伝統を継承しております。

その先は次の世代に下絵付け転写紙を継承する考えで

緋色の商店街を窓口とし、信楽中学生カンパニーで伝え体験してもらい

「信楽焼を知る」まずはそこから始めています。

将来を予想して、点(知識や経験など)と点をつなぐことはできない。

後々の人生で振り返った時にしか、点と点をつなぐことはできない。

今やっていることが、将来、自身の役に立つ(点と点がつながる)と信じて取り組んできた証です。

そんなsiveLですが、これからも宜しくお願いいたします。

下絵付け転写紙ご依頼はこちらから↓

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